原因と症状
雌犬の腫瘍では発生が最も多い腫瘍です。
高齢の雌、特に避妊手術をしていない場合に多く発生します。原因はホルモンの影響が大きいと考えられています。良性と悪性の割合はほぼ50%で、多くの乳腺腫瘍は早い段階に手術を行うことで治すことができます。乳腺にしこりができたら乳腺腫瘍の疑いがありますので早めに病院へ連れて行きましょう。
<多い犬種>
プードル、イングリッシュセッター、ボストンテリア、コッカースパニエルなど
<治療法>
外科的切除が治療の第一選択です。早期発見、早期切除が重要となります。良性腫瘍では、早期切除で経過が良好な場合が多いですが、悪性腫瘍では、摘出しても再発や他の組織に転移をすることがあり、経過が悪い場合もあります。手術以外に化学療法(抗がん剤)や放射線治療を行なうこともあり、また手術と化学療法を組み合わせて行なう場合もあります。