原因と症状
鼻腔内腫瘍とは、鼻の中の良性または悪性の腫瘍(できもの)を指します。
といっても、犬の鼻腔内腫瘍のほとんどは悪性で、良性のもの(ポリープなど)はまれです。
中年齢から高年齢に多く、さらに雌よりも雄に多いといわれています。最もよくみられる症状は、腫瘍の部分から出血して起こる鼻出血、鼻汁の増加、感染による膿のような鼻汁などです。
鼻腔内で腫瘍がかたまり状に大きくなると、空気の通り道を邪魔したり塞いだりすることで、くしゃみやいびき、呼吸困難を引き起こすことがあります。原因は不明なことが多いです。
<多い犬種>
シェットランド・シープドッグ、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、コーギー、ダックスフレンドなど
<治療法>
鼻腔内腫瘍の治療法には、放射線療法、抗がん剤などの化学療法、その他の治療法(トラセニブリン酸塩、NSAIDs等)があります。