原因と症状
肝臓に発生する悪性腫瘍には肝細胞癌、胆管細胞癌、カルチノイド(神経内分泌腫瘍)、肉腫(血管肉腫、平滑筋肉腫など)、転移性腫瘍があります。腫瘍は元になる細胞によって特徴が異なるため、同じ臓器の腫瘍でも由来する細胞によって治療や今後の経過(予後)が変わります。食欲不振や嘔吐、下痢、黄疸などの症状がみられたら注意が必要です。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほどダメージに強く症状が出にくいため、気づいた時には病気が進行しているケースがほとんどです。しかし、症状が出る前に健康診断で見つかりやすい病気でもあります。
<多い犬種>
ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、ジャーマン・シェパード、ミニチュア・ダックスフント、ミニチュア・シュナウザーなど
<治療法>
腫瘍の治療には外科療法、化学療法、放射線療法(腫瘍の3大療法)、免疫療法、温熱療法、分子標的療法など様々なものがあります。